ミャンマー人材を特定活動から特定技能に切り替えるには?
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO)/ 最終更新 2026-08-21
答え
「特定活動(緊急避難措置)」でも就労はできますが、特定技能へ切り替えることで、企業は技能が担保された人材を長期的に確保でき、ご本人は「避難」という不安定な立場から公的な就労制度に基づく地位を得られます。ミャンマー国籍の方の場合は、OWIC(海外労働身分証明カード)の手続きが他の国籍にはない注意点です。
どのようなご相談ですか?
ミャンマー情勢の影響で「特定活動」として在留している方を、特定技能として受け入れたい企業からのご相談です。
- 相談種別:特定技能・特定活動の受け入れ実務
- 対象:ミャンマー情勢の影響により「特定活動(緊急避難措置)」として日本に在留している方
- 状況:2024年10月の審査厳格化を経て、「単なる避難」から「特定技能による本格的な就労」へのシフトが進んでいる
- ご質問:特定活動から特定技能へ切り替える意味は何か。ミャンマー国籍ならではの手続きや、定着のために企業ができる配慮は何か
なぜ特定活動から特定技能へ切り替えるのですか?
「特定活動」でも就労はできますが、特定技能に切り替えることで企業・ご本人の双方に大きなメリットがあります。
企業側のメリット
- 技能の担保 試験合格者を採用することで、その分野の基礎知識があることが証明されています。
- 長期的な戦力化 最長5年の在留が可能で、2号へ進めば無期限の雇用も視野に入ります。
ご本人のメリット
- 法的地位の安定 「避難」という不安定な立場から、日本の公的な就労制度に基づいた「専門人材」としての地位が得られます。
- キャリアの形成 技能を磨き、将来的に「特定技能2号」を取得して家族を呼び寄せたいと願うミャンマー人の方は非常に多くいらっしゃいます。
日本において永住に繋がるルートに乗って在留し、就労を継続し続けることの意義は、それ自体が各人にとって極めて大きなメリットにつながります。
ミャンマー国籍ならではの手続きはありますか?
他の国籍にはない最大の注意点が、OWIC(海外労働身分証明カード)の手続きです。
ミャンマー人を採用する際、他の国籍にはない最大の注意点が「OWIC(海外労働身分証明カード)」の手続きです。いわゆるスマートカードと呼ばれるものです。
- スマートカードの重要性 ミャンマー政府が発行するこのカードがないと、将来的な一時帰国時や更新時にトラブルになる可能性があります。
- 手続きの現状 手続きに時間がかかる傾向があり、発行が遅れるケースも見受けられます。
地方出入国在留管理局への申請と並行して、ミャンマー政府側の手続き状況を、ご本人や送出し機関を通じて確認しておくことが重要です。
定着してもらうために企業は何ができますか?
日本語学習の支援、メンタル面のケア、宗教(仏教)への理解の3点が効果的です。
ミャンマー人の方は親日家が多く、国民性も日本人と非常に相性が良いと言われます。定着を促すには、以下の配慮が効果的です。
- 日本語学習のサポート
ミャンマー語と日本語は語順が似ており、ミャンマー人は驚くほど早く日本語を習得します。N3、N2とレベルアップするための教材提供や試験代補助を行うことで、ご本人のモチベーションは飛躍的に高まります。
- メンタル面のケア
本国の家族や情勢に対する不安を抱えているケースが少なくありません。3ヶ月に一度の定期面談(特定技能の義務)では、仕事の話だけでなく、家庭の状況にも耳を傾ける姿勢が、強い信頼関係を生みます。
- 宗教(仏教)への理解
多くのミャンマー人が敬虔な仏教徒です。目上の人を敬い、慈悲深い性格ですが、一方で「人前で強く叱責されること」を非常に嫌う傾向があります。指導の際は、一対一で穏やかに話す工夫が、長期定着の秘訣です。
審査で見られるポイントは変わってきていますか?
ミャンマー国籍の方の特定活動から特定技能への変更審査では、それまでの在留歴における「活動の実態」が以前よりも厳しく見られるようになっています。
近年、ミャンマー国籍の方の特定活動から特定技能への変更審査では、それまでの在留歴として「活動の実態」が以前よりも厳しく見られるようになっています。
また一方で、採用する企業側も単に人手不足を補うだけでなく、「ミャンマーの若者に日本でのキャリアを提供し、共に成長する」という姿勢を示す企業が、最も優秀な人材を確保できています。
手続きの複雑さや、ミャンマー政府側の最新のルール(OWIC等)について不安がある場合は、行政書士などの専門家にご相談ください。
よくあるご質問
特定活動のままでも働けるのに、なぜ特定技能へ切り替えるのですか。
企業側は試験合格者として技能が担保された人材を最長5年確保でき、2号へ進めば無期限の雇用も視野に入ります。ご本人は「避難」という不安定な立場から、公的な就労制度に基づく「専門人材」としての地位を得られます。
OWIC(海外労働身分証明カード)とは何ですか。
ミャンマー政府が発行するカードで、スマートカードとも呼ばれます。これがないと、将来的な一時帰国時や在留資格の更新時にトラブルになる可能性があります。
ミャンマー人材に定着してもらうために何をすればよいですか。
日本語学習の教材提供や試験代の補助、3ヶ月に一度の定期面談での家庭状況への傾聴、そして人前で強く叱責しないなど仏教文化への配慮が効果的です。
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※この記事は一般的なご説明です。制度は変わることがあり、実際の可否は個々の事情によって異なります。最新の情報は出入国在留管理庁の公式サイトでご確認いただくか、当サイトの行政書士にご相談ください。