ポイント70点ちょうどでも高度専門職に変更できますか?
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO)/ 最終更新 2026-08-21
答え
「確実に4月1日から就労を開始してもらう」ことを最優先にするならば、まずは現在の「技術・人文知識・国際業務(技人国)」で在留資格を維持する手続きを先行させるのが、実務上もっともリスクの低い選択です。70点ちょうどは、5点でも減点されれば不許可になる数字です。入社後にポイントに余裕ができてから、落ち着いて高度専門職へ挑戦してください。
どのようなご相談ですか?
ポイントが70点ちょうどの転職者について、高度専門職へ直接変更してよいか迷われている人事担当者からのご相談です。
- 相談種別:ビザ・採用実務
- 申請種別:在留資格変更許可申請(技術・人文知識・国際業務から高度専門職)
- 状況:外資系企業の東京オフィスで人事を担当されているご相談者様。4月1日付で採用予定のカナダ人転職者について、ご本人が「高度専門職」への変更を強く希望しているが、在留期限が今年7月に迫っている。社内計算ではポイントが70点と、合格ラインぎりぎりの状態。
- ご質問:70点ちょうどで不許可になるリスクが懸念される。まずは現在の「技術・人文知識・国際業務(技人国)」のまま手続きを行い、在留期間を確保してから「高度専門職」へ変更する流れの方が安全か。
70点ちょうどで直接申請するリスクは何ですか?
審査官とポイントの解釈で食い違いが生じると、5点の減点で65点となり、即座に不許可となります。
ポイント計算が70点ぴったりである場合、審査官と「ポイントの解釈」で食い違いが生じると、即座に不許可となります。
- 解釈のズレ 大学の専攻と職務内容の関連性、前職の職歴証明書の記載内容、あるいは「ボーナスを含めた年収見込み」の算入可否などで、5点でも減点されれば65点となり、許可は下りません。
- 不許可時のダメージ 7月に在留期限が迫っている中で不許可になると、再申請の準備中に期限が切れてしまう「オーバーステイ」のリスクや、ご本人の精神的・経済的な動揺を招くことになります。
技人国を先行させるとどんな利点がありますか?
厳しいポイント審査がないため許可の確実性が高く、在留期間を確保したうえで、後日落ち着いて高度専門職へ挑戦できます。
現在の「技術・人文知識・国際業務」のまま、転職後の会社を所属機関として手続き(在留期間更新許可申請、または就労資格証明書の取得)を行うメリットは、以下のとおりです。
- 審査の確実性
高度専門職のような厳しいポイント審査がないため、業務内容に問題がなければスムーズに許可されます。
- 在留期間の確保
まず「技術・人文知識・国際業務」で1年〜5年の期間を確保してしまえば、その後いつでも(たとえば入社から数ヶ月経って年収実績が確定してから)落ち着いて「高度専門職」へ挑戦できます。
具体的にはどう進めればよいですか?
同時申請はできないため、まず技人国で基盤を作り、ご本人の合意を得たうえで、実績ができてから高度専門職へ切り替えます。
- 「ダブル申請」はできません
制度上、技術・人文知識・国際業務の更新と高度専門職への変更を同時に出すことはできません。まずは「技術・人文知識・国際業務」で確実に在留資格を維持する基盤を作ることが先決です。
- ご本人への説明
高度専門職は「5年」の在留期間が確約されるなどご本人へのメリットも大きいですが、「もし不許可になれば日本にいられなくなるリスクがある」ことを伝え、まずは安全に「技術・人文知識・国際業務」でスタートを切る合意を得てください。
- 実績を作ってからの申請
入社後に昇給があったり、資格を取得したりしてポイントに余裕(75点〜80点など)ができてから高度専門職へ切り替える方が、審査の通りやすさは格段に上がります。
「不許可による採用キャンセル」という事態を避けることが第一かと思います。70点という「ボーダーライン」は、ポイントの証明方法や提出資料の精度によっては審査官の裁量などの影響を受ける可能性もあり、追加資料の提出要求やその内容など、審査期間が長期化するリスクを秘めた数字です。「急がば回れ」の精神で進めることを強くおすすめします。
よくあるご質問
ポイントが70点ちょうどでも高度専門職の申請はできますか。
申請自体はできますが、審査官とポイントの解釈が食い違って5点減点されれば65点となり、即座に不許可となります。在留期限が迫っている場合はとくに慎重な判断が必要です。
技人国の更新と高度専門職への変更を同時に申請できますか。
できません。制度上、同時に出すことはできないため、まず技術・人文知識・国際業務で在留資格を維持する基盤を作ることが先決です。
高度専門職へはいつ挑戦するのがよいですか。
入社後に昇給があったり資格を取得したりして、ポイントに75点〜80点程度の余裕ができてから切り替える方が、審査の通りやすさは格段に上がります。
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※この記事は一般的なご説明です。制度は変わることがあり、実際の可否は個々の事情によって異なります。最新の情報は出入国在留管理庁の公式サイトでご確認いただくか、当サイトの行政書士にご相談ください。