「180日ルール」は1月1日にリセットされますか?
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO)/ 最終更新 2026-08-21
答え
「1月1日にリセットされる」という認識は誤りです。実務上は「今回の帰国予定日」から遡って直近365日間の合計滞在日数で計算され、常に窓がスライドしていくイメージです。すでに200日滞在している場合、次回入国時に上陸拒否されるリスクが高い状況とされています。
どのようなご相談ですか?
会社のプロジェクトで日本出張を繰り返し、過去365日間で200日ほど滞在してしまった方からのご相談です。
- 相談種別:短期滞在(再入国・上陸審査の判断について)
- 状況:ITエンジニアのご相談者様。会社のプロジェクトで日本への出張が頻繁にあり、過去365日間で合計200日ほど日本に滞在した。90日滞在して一度出国し、またすぐ入国するという形を繰り返していた。
- 質問:「年間180日制限は1月1日にリセットされる」と聞いたが本当か。すでに200日滞在しているが、このまま出張を続けると次回の入国時に拒否される可能性は高いか。
「180日ルール」の正しい計算方法は?
「1月1日リセット」は誤りで、直近365日間のスライドする窓で計算されます。
多くの人が「カレンダーイヤー(1月〜12月)」でリセットされると考えがちですが、実務上は異なります。計算基準は「今回の帰国予定日」から遡って直近365日間の合計滞在日数です。常に「直近1年」の窓がスライドしていくイメージであり、1月1日になったからといって、これまでの滞在実績がゼロになるわけではありません。
なぜ「入国拒否」のリスクが高いとされるのですか?
居住実態の認定と「ビザラン」への警戒の2点が問われます。
- 居住実態の認定:1年の半分(180日)以上日本にいる場合、出入国在留管理庁は「この人物は一時的な訪問客ではなく、日本を生活拠点にしている」とみなす。この場合、短期滞在ではなく適切な就労ビザ等が必要とされる。
- 「ビザラン」への警戒:90日ギリギリまでいて出国し、すぐに戻る行為は、次回、審査官に「あなたは実質的に日本で働いて住んでいるのではないか」と追及される可能性が非常に高いとされる。
今後どのような対応が考えられますか?
短期滞在での再入国を控え、適切なビザの取得を検討することが挙げられています。
- 「短期滞在」での再入国を控える:現時点で180日を超えているため、本国にある程度の期間(数ヶ月単位)留まり、直近1年の合計日数が減るのを待つのが最も安全な回避策とされる。
- 適切なビザの取得:今後も長期出張が必要なら、会社に依頼して「技術・人文知識・国際業務」ビザを取得するか、条件を満たせば長期滞在可能な「デジタルノマド」ビザを検討する。
- 証拠資料の携行:どうしても次回も短期滞在で入国する必要があるなら、本国での納税証明、住居契約書、プロジェクトが今回で完結することを示す日程表など、日本に定着する意図がないことを証明する資料を必ず持参する。
出入国在留管理庁は「物理的にどこに何日いたか」を重視します。200日の滞在実績がある状態で日本へ渡航するのは、空港でそのまま追い返されるリスクを伴う状態とされ、まずは滞在日数を正確にカウントし、会社側とビザの切り替えについて話し合うことが強く勧められます。
よくあるご質問
「180日ルール」は毎年1月1日にリセットされますか?
されません。実務上は「今回の帰国予定日」から遡って直近365日間の合計滞在日数で計算され、常にスライドする仕組みです。
90日滞在して出国し、すぐ戻ることは問題になりますか?
「ビザラン」とみなされ、審査官から実質的に日本で働いて住んでいるのではないかと追及される可能性が非常に高いとされています。
すでに180日を超えている場合、どうすればよいですか?
本国にある程度の期間留まり、直近1年の合計滞在日数が減るのを待つことが最も安全な回避策とされ、長期出張が必要なら適切なビザの取得を検討することが勧められます。
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※この記事は一般的なご説明です。制度は変わることがあり、実際の可否は個々の事情によって異なります。最新の情報は出入国在留管理庁の公式サイトでご確認いただくか、当サイトの行政書士にご相談ください。