配偶者ビザの申請中に夫婦喧嘩が増えるのはなぜ?
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO)/ 最終更新 2026-08-21
答え
申請中に夫婦喧嘩が増えるのは、珍しいことではありません。書類集めの負担、真実の結婚を証明する重圧、結果が読めない不安、言葉や文化の壁が重なるためです。役割分担と話し合いの時間を決めることで、多くは和らげられます。
どのようなご相談ですか?
日本人配偶者ビザの申請準備中に、ご夫婦の関係がぎくしゃくしてしまうというご相談です。
- ご相談の種類:日本人の配偶者等(申請準備中)
- よくあるご状況:書類の準備が大変で夫婦で意見が食い違う/追加書類の連絡にいらだってしまう/将来への不安からパートナーに強く当たってしまう
- ご質問:申請中に喧嘩が増えるのは、うちだけなのでしょうか。どう乗り越えればよいですか。
なぜ申請中に喧嘩が増えるのですか?
通常の結婚生活では直面しない、申請期間に特有のストレス要因が重なるためです。
書類集めのプレッシャー
- 求められる書類の多さ、細かさに驚いてしまう。とくに過去の交際履歴や生活状況を証明する書類は、私的な内容に踏み込むため抵抗を感じることもあります
- どちらか一方が書類集めや翻訳を主に担当し、もう一方の協力が足りないと感じて不満が募る
- 過去のSNSのやり取りや写真など、提出をためらうような私的な情報も含まれることがある
真実の結婚を証明する重圧
審査は偽装結婚でないことを確認するために厳格に行われます。二人の関係を「証拠」で示すことに、精神的な負担を感じることがあります。
将来への不安
許可されるかどうか、いつ許可されるか分からない不確実性が、ご夫婦双方にストレスを与えます。とくに日本で生活を続けたい外国籍のパートナーにとっては、自身の将来が結果に左右されるという大きなプレッシャーがあります。
言葉と文化の壁
手続きに関する日本語の書類や説明を理解するのに時間がかかり、そこで生じる誤解ややり取りの不足が原因になることもあります。
よくある喧嘩のパターンと乗り越え方は?
理解のズレ、不安からのいらだち、協力不足の3つに整理でき、それぞれに対処法があります。
理解のズレによる喧嘩
日本人側は早く手続きを終わらせたいと思っているのに、外国籍側は私的なことまで聞かれるのが嫌だと感じる、あるいはその逆というパターンです。
- 徹底的に話し合う時間を作る 何がストレスになっているのか、どうしてそう感じるのかを、お互いが納得するまで話し合う時間を設けます
- 相手の文化背景を理解する 育った文化が違えば、考え方や感じ方が異なるのは当然です。相手の文化や習慣に照らして理解しようと努めます
追加書類や不許可の可能性への不安
追加書類の指示があったり審査が長引いたりすると、不安や焦りから相手に当たってしまうパターンです。
- 情報を共有し、不安を可視化する 状況を隠さずご夫婦で共有します。不明な点は一緒に調べたり専門家に相談したりして、漠然とした不安を具体的にすることで対策を立てやすくなります
- 共同のミッションと捉える この期間を、お互いの協力なしにはクリアできない共同作業と捉えます
協力不足による不満
どちらか一方が準備のほとんどを担当し、もう一方が非協力的だと感じてしまうパターンです。
- 役割分担を明確にする 「この書類はあなたが集める」「これは私が翻訳する」など、具体的に決めます
- 感謝の気持ちを伝える 協力してくれたことに対して、言葉で具体的に伝えます
- 休憩を取り入れる 気分転換に外出するなど、リフレッシュする時間も大切です
申請期間を絆を深める時間に変えるには?
証拠集めを愛の再確認の機会と捉え、将来の話をし、第三者の支えを使うことです。
- 証拠集めをポジティブに捉える 写真やメッセージのやり取り、ご家族・友人との交流など、二人の関係を示すものを集める過程を、お互いを再確認する機会と捉えます
- 定期的に将来の話をする 「許可されたらどこに住む」「どんな仕事をしたい」など、その後の楽しい将来について具体的に話し合う時間を作ります
- 第三者のサポートを活用する ご夫婦だけで抱え込まず、信頼できる友人やご家族、国際結婚の先輩夫婦に相談してみます。精神的なプレッシャーが大きすぎる場合は、カウンセリングを検討するのもよいでしょう
- お互いの努力を認め合う 相手がどれだけ努力しているかを理解し、ねぎらいの言葉をかけ合います
手続きそのものへのご不安は、専門家に整理してもらうことで軽くなることがあります。準備の段階からご相談ください。
よくあるご質問
申請中に夫婦喧嘩が増えるのは珍しいことですか。
珍しいことではありません。書類集めの負担、真実の結婚を証明する重圧、将来への不安、言葉や文化の壁といった、この時期に特有のストレス要因があるためです。
書類集めで不満が出るときはどうすればよいですか。
「この書類はどちらが集める」「翻訳はどちらが担当する」といった役割分担を具体的に決め、協力してくれたことに感謝を言葉で伝えることが有効です。作業の合間に休憩を取ることも大切です。
追加書類の連絡が来て不安なときはどうしますか。
状況を隠さずご夫婦で共有してください。不明な点は一緒に調べたり専門家に相談したりして、漠然とした不安を具体的にすることで対策を立てやすくなります。
考え方の違いで話がかみ合わないときはどうしますか。
何がストレスになっているのか、どうしてそう感じるのかを、お互いが納得するまで話し合う時間を設けてください。育った文化が違えば感じ方が異なるのは当然という前提で、相手の文化や習慣に照らして理解しようと努めます。
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